【感謝を言葉にする大切さ】
私が、毎年、欠かさず出席している行事があります。
『親守詩(おやもりうた)』という催しで、ことしも、兵庫県大会の表彰式に行ってきました。
《『親守詩』とは》
『親守詩』は、「子守唄」とは逆に、子どもから親へ感謝の気持ちを詩や作文で表わそうというもので、都道府県ごとの大会や、全国大会が開かれてきました。
私は、大会の趣旨に感銘を受けて、全国大会も含め、毎年、欠かさず出席しています。
《言葉で表現するのは難しい》
私は、昔、NHK記者だったとき、▽ものごとを言葉で表すことや、▽言葉の使い方を大切にすることを、徹底的に訓練されました。
政治家になって、当時の経験がものすごく役立っていることを実感します。
自分の思いを、的確な言葉にして表すのは、とても難しいと思いませんか?
だから、子どもたちが、小さいときから、そうした訓練をすることはとても良いことだと思っているんです。
《使い方一つで変わる言葉》
また、言葉は、使い方によっては、相手を喜ばせることも、傷つけることもできます。
言葉のちょっとした違いによって、相手に伝わるイメージだって変わってきます。
だから、日ごろから、「どんな言葉を使えば自分の思いが正しく伝わるか」を考えることはとても大切で、それが、表現力はもちろん、相手を思いやる心の豊かさも育まれると思います。
《思いが詰まった作品》
さて、今回も次のような良作が集まりました。
『パパがやく おにくはいつも さいこうきゅう』(小2)
『母さんの「ただいま」の声 まってるよ』(小5)
『ありがとう いつもは言えない ほんとの気持ち』(小6)
子どもたちの思いが伝わってくるようで、微笑ましいですよね。
《これからも継続して》
いまの時代、SNSの発達でツイッターなどを通して、乱暴な言葉や差別的な表現を平気で使うようになっています。
日本語の持つ本来の良さは「相手を思いやること」なのに、それが失われてきていることを危惧しています。
だからこそ、『親守詩』のような機会は大切で、来賓あいさつで「言葉の使い方を学ぶこうした機会を、ぜひこれからも続けていってください」と述べました。