【作業員の安全を考える】

 先日、“建設作業員の安全を考える”議員連盟で視察に訪れ、高所での作業の怖さを体験しました。

      
 建設現場では、作業員の安全対策がおざなりになっていて、秋の国会でも訴えていくことにしています。
    
      
《弱い立場の作業員が犠牲に》
            
 民間の建設現場では、高いところの作業でも、足場の両脇に手すりが設置されないことが多く、墜落や転落事故が相次いでいるのをご存知ですか?
          
 背景には、業界内にはびこる低い安全意識や、安全にお金をかけたくないとする元請けなどの考えがあるからです。

    
 その結果、弱い立場の作業員が犠牲になっているんです。
             
 その一方、国が発注する公共工事では、原則、手すりを設置することになっていて、安全に対する「官民格差」が起こっているんです。
      
            
《高所作業のこわさを仮想体験》 
          
 この日は、埼玉県内の建設会社を訪れ、高さ10メートルほどのところでの作業を模擬体験しました。

            
 手すりがなく命綱だけなので、急いで歩くと、落下しそうになります。
        
 これが、本当の作業現場ならと思うとゾッとします。
   
       
《官民格差をなくすこと》 
                
 模擬体験のあとには、会議室に移り、議員連盟のメンバーと、今後の活動の方向性などについて話し合いました。


         
 会議では、国の工事は安全対策を施しているのに対し、民間の工事は実施されていないことについて、「問題だ!」という指摘が相次ぎました(当たり前ですが)。
        
 そして、「安全対策に官民格差があってはならない」として、民間工事でも、手すりの設置を求めていくことを申し合わせました。
      
 命にお金は代えられません。秋の国会でしっかり訴えていきたいと思います。