【放置人工林の天然林化を!】
先日、『森林環境税』を創設する法が可決・成立しました。
『森林環境税』は、住民から毎年1000円徴収し、これを全国の自治体へ交付して、森林整備などに充ててもらおうというもの。
具体的な森林整備のしかたについては、各自治体に任せられますが、せっかくの新税でもあり、「無駄づかい」されることなく使われることが必要です。
そうしたなか、私が顧問を務める、森林環境を守る活動をしている財団法人『日本熊守(くまもり)協会』(本部:兵庫・西宮)は、放置人工林の天然林化に使うよう求めています。
《2万7000人分の署名を提出!》
日本の森林の最大の問題は、戦後、全国に植えられたスギ・ヒノキなどの人工林が放置されたままになっていること。
放置された人工林では、雨のたびに表土が流れ、▽土砂災害の発生や、▽生物多様性の減少、それに▽花粉症の発生など、現代社会に、さまざまな弊害を生み出しています。
法案審議にあたっては、2万7000人分の署名を持って、総務省を訪れるなど、一緒に活動をしてきました。
《附帯決議に明記!》
そのかいあって、法成立にあたっては、▽「放置人工林の広葉樹林化(天然林化)を進めること」や、▽「各市町村に具体的指針を示し、支援すること」が、附帯決議として、付けられました。
附帯決議はこちら ⇒ http://bit.ly/2KxV8Th
附帯決議は、法的な拘束力を持つものではないものの、政府には、これを尊重することが求められ、無視できないと言えます。
将来、全国各地で、天然の広葉樹林が復活することを楽しみにしています。
最後の写真は、『日本熊守協会』の会報で紹介された記事です。