【ポスター貼りをしながら思うこと】
参院選に立候補予定の候補陣営では、いま、こぞってポスター貼りに励んでいます。この時期に貼るポスターは“事前ポスター”で、さまざまな制約があるなか、私も、皆さんに手伝ってもらいながら、毎日のように、ポスターを貼って頂けそうな住宅や建物を歩いて、お願いにあがっています。
これだけ、ポスター貼りに力を入れていると、いろいろなことを考えるようになります。
●新たな人脈を広げる効果も
まず、断られることも多々ありますが、それでも快く応じてくださる方が結構いらっしゃることです。先日、妻と一緒に神戸市内を回ったときには、10数件も貼ることができました。いずれも、候補者みずから(私)訪ねてお願いすることに、共感や同情(?)して下さったのかもしれません。
中には、ポスター3枚を貼らして下さったお店の主人から、翌日、わざわざ電話を頂いて、「壁に空きスペースを作ったから、さらに貼っていいよ」との嬉しいおことばも。店のお客さんにも、私を応援するよう話して下さり、ひょんなことから、仲の良い間柄になりました!
「ポスター貼りの活動って、人脈を広げる効果もあるんだなあ」と気づかされました。
●費用と手間が政治参加を妨げることにも
その一方、ポスター貼りにかかる▽コストと▽手間はどうにかならないかと思います。ポスターの作成費用は結構ばかにならず、1000枚単位や1万枚単位で印刷するとなれば、デザイン代や印刷代で相当の出費になるのです。
さらに、1枚ずつ、歩いてお願いにあがるとなると、相当な人手も必要になります。
要は、組織力のあるところとないところで、この差が顕著になり、街中に貼られるポスターの数に大きな差が出てくるのです。
ポスターにこれだけのコストと手間がかかるとなると、選挙に出たいと思っても、ポスター作業がネックになることもありうるのです。それが、結果として、人々の政治参加を妨げることに、そろそろ気づいてもよいのかもしれません。
さらに、街中にポスターが貼られることで、町並みの美観を損なうケースもあると思います。実際に、すでに終わっている選挙の事前ポスターが撤去されずに、いまだに残っているケースも見られます。
IT時代のいま、各候補がHPやSNSで積極的に活動を紹介しています。それだけに、“事前ポスター”の効果がどこまであるのか、一度、検証してもよいかもしれません。もちろん、選挙が公示されて、自治体が設置する公共の掲示板に貼られるポスターは、何よりも大切なのは分かっていますが。
将来的に、ポスターの在り方を皆で真剣に考えるときが来ればと思っています。