【政治の矛盾を感じます】
受動喫煙対策を強化する「改正健康増進法」が、参院本会議で可決・成立しました。
でも、規制の緩い“ザル法”にすぎず、維新が、希望の党と共に共同提案した“規制の厳しい”対案は、残念ながら、採用されませんでした・・・。
《スモーク・フリーは遠のいた》
今回の受動喫煙防止対策。
来年のラグビーW杯や、再来年の東京五輪の開催に向けた動きではありましたが、結論としては、緩い法になってしまいました。
いちばんの問題は、客席面積100㎡以下は例外的に喫煙できることにしたこと。
これだと、多くの飲食店で喫煙可となり、都内の飲食店で言えば、実に9割の店で可能となんです。
まさに「ザル法」で、これまで五輪開催国で必ず実施されてきた『スモーク・フリー(タバコのない社会)』が、日本ではストップする事態になるわけです。
《対案は採用されず》
維新は「こうした緩い法案ではダメ」として、希望の党と共に、規制を厳しくした対案を提出しました。
最大の違いは、喫煙可を店舗面積30㎡以下に限定したこと。
この法案を審議する「厚生労働委員会」で、私は答弁席に座って(初めての体験です)、議員の質問に答えていきました。
しかし、最終的には、維新・希望案は採用されませんでした。
《政治の矛盾感じます》
でも、今回の政府案については、与党の自民・公明議員でさえ、審議のなかで「これでは手ぬるい」などと、厳しく批判していました。
それなら、維新・希望案に賛成してくれればよいものの、政治の世界はそうはいかないんです。
自公の議員は、政府案を批判しながらも、維新・希望案については質問すらしてこず、最終的には、政府案に賛成。
要は「党として、“政府案に賛成する大義”があるから」ということですが、そこには、国民にとってよい法にするという考えは見受けられません。
これが政治と分かりながらも、“国会議員はどこを向いて仕事をしているんだろう”と考えざるをえませんでした。
《あきらめずに》
野党でいると、こうした政治の矛盾を考えることはよくあります。
それでも、よい対案を出していけば、少数政党であっても、国民の支持は得られると思い、頑張っていくしかないと思っています。