【聴いてもらえないのは分かっていても・・】
先日、松井代表が訪れ、神戸市内で一緒に街頭演説を行いました。
政治活動を始めて4か月。
政治家にとって、何より大切な武器は言葉だと思っています。
でも、演説を聴いてもらうのはなかなか難しい!
自虐的なタイトルですが、今回は、演説をしているときに考えていることを述べます。
●通勤時間の演説は迷惑?
最近は、県内の主な駅で、ほぼ毎朝、通勤時間帯に駅立ちをしています。
残念ながら、職場へと急ぐサラリーマンの方々にはほとんど聴いてもらえません。
今、政治活動を行っている全国の政治家は、皆さん、そう感じていると思います。
私も、かつてサラリーマン時代、通勤時に演説が行われていると、邪魔とは思わないものの、全く無視していました。
立場が変わると「聞いてほしい」と思うのは虫が良すぎるんですね。
そんななかでも演説を続けるのにも随分と慣れてきました。
それでも、毎朝、演説を続けています。
それはなぜか?
頑張っている姿を見てもらいたいからなんです。
それが共感へと変わってもらえればと思っているからなんです。
それはそれで都合のよい考えかもしれませんが。
朝の演説は、少し工夫をしています。
長々としゃべってもしょうがないので、人が現れてから立ち去るまでの数秒間、インパクトのある言葉を打ち込むようにしています。
例えば、「教育の完全無償化!すべての子どもに教育機会の平等を!維新にしかできません!」などなど。
●分かりづらい話だとすぐに逃げてしまう
一方、日中の演説は、しっかりと話します。
こうして4か月も演説をしていると、だんだんと聴いてもらえているのかどうか分かるようになります。
皆の視線に気づき、耳を傾けてくれるのが分かってきます。
そうした人たちを逃さぬよう、話しかけるように、しゃべり続けます。
その一方、ちょっとでも話が分かりづらくなると、聴衆の関心は一挙に薄れます。
「しまった!」と思うのですが、皆、立ち去ってしまいます。
群集心理が何となく分かります。
●橋下前代表の演説手法は?
先月には、大阪の党本部で、橋下前代表を講師に招いて街頭演説の研修会が開かれました。
私は、橋下さんから、いの一番に指名され、いろいろとご指摘受けました。
橋下さんの考えは実にシンプル。
▽言葉は短く分かりやすく、説明調にならないこと、
▽身近な例を出して認識を共有化してもらうこと、
それに、
▽維新の実行力を分かってもらうこと。
その教えを心がけながらやってみたら、確かにちょっと違う。反応のよさを感じました。
●パネルを使ってみたら
今、演説で駆使しているのはパネルです。これも橋下前代表のアドバイスです。
維新の会は、ほかの政党にはない改革の実績があります。
これを分かりやすく説明するためのパネルなのですが、結構、効果があります。
パネルがあると、立ち止まって見てくれるんです。
そうなったらしめたもの。
大阪で知事や市長の退職金をゼロにした話なんて、皆、頷きながら聞いて下さいます。
●演説を磨いていきたい
選挙は“言葉の戦争”と言われます。
確かに、影響力のある政治家は、皆、言葉が魅力的です。
ワンフレーズ、ワンフレーズが心に響くこともよくあります。
私も、そうした政治家を目指していきたいと思います。