【阪神・淡路大震災30年】

 きょう17日は、国内の観測史上初めて震度7を記録し、6400人余りが犠牲になった『阪神・淡路大震災』から30年。

 兵庫県民にとって忘れることのできない日です。

 神戸・中央区の公園「東遊園地」では、犠牲者を悼む灯籠が「よりそう」という文字に並べられました。

 「よりそう」という文字には、被災者に寄り添い続けること、そして、東日本大震災や能登半島地震の被災者などにも寄り添うという願いが込められています。

 私にとっても、政治家をめざす原点となった震災。

 当時、NHK記者として被災現場を歩きながら、法や制度の不備で、困っている人を救えないことに怒りを感じた覚えがあります。

 戦後、日本で起きた震度6弱以上の地震は70回余りで、このうち9割が、阪神・淡路大震災以降に集中していて、日本は地震の活動期に入ったと言われています。

 でも、今なお、避難所の過酷な環境や、復興支援のあり方など、残された課題も多くあります。

 国民の安心・安全を守るのは政治のいちばんの役割。そのことを忘れずに防災・減災対策に取り組んでいきたいと思います。

 きょうは、天皇皇后両陛下が出席された30年の追悼式典が行われたほか、兵庫各地で50以上の追悼行事が行われました。

 きょう一日、被災者に想いを馳せながら、静かに過ごしたいと思います。