【「子ども・子育て支援」改正法が成立】

 少子化対策と共に、その財源確保策を盛り込んだ「子ども・子育て支援法」改正法。


 きのうの委員会採決に続いて、きょうは参院本会議が開かれ、賛成多数で可決・成立しました。


 私は、維新を代表して、採決前の討論に臨み、反対を表明しました。


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 なぜ、反対したのかと言えば、大きく2つあります。


 1つ目は、対策に3.6兆円も使うのに、政策目標を定めておらず「今後の検討」にしていることで、お金の使い方の大切さを分かっていません。


 2つ目は、その財源確保についても、都合の良い机上の理論になっていて、本当に確保できるか疑問だからです。


 特に「支援金制度」について、政府が「社会保険の負担軽減効果の範囲内で徴収するので、実質的な負担は生じない」と言うのは完全に“まやかし”です。


 今回の法案を巡っては、自民党・参議院議員の衛藤晟一(えとう・せいいち)元少子化担当大臣が、委員会質疑の中で「『支援金制度』の仕組みは、詭弁(きべん)に近い」と述べ、きのうの委員会採決でも、賛成に手を上げませんでした。


 反党行為とも言える思い切った行動ですが、これまで少子化対策に真剣に取り組んできたからこそ、今回の法案のおかしさを感じたのだと思います。


 私は、きょうの反対討論の中で、衛藤議員の良識ある行動を讃えると、本会議場で拍手が起こりました。


 こんな経験は、国会議員生活8年でも初めてのことでした。 


 きょうは、去年の合計特殊出生率が1.20と過去最低を記録したことが発表されました。


 このところの少子化の加速は、あまりにも著しく、そして、一刻の猶予もありません。


 なので、その対策は、誰もが納得できるルールでなくてはならず、今後も、しっかり訴えていきたいと思います。

#本会議 #子ども子育て支援法 #支援金制度