【あの日から29年~能登とともに~】

 きょう1月17日は、6400人余りが亡くなった『阪神・淡路大震災』から29年になります。

 兵庫県民にとって、決して忘れることのできない日です。

 神戸市では「1.17のつどい」が行われ、正午に鐘が鳴らされ、参列者全員で黙とうをささげました。 そして、ひとり一人、白いカーネーションを水面に浮かべて献花し、哀悼の意を捧げました。

《政治家としての原点》

 当時、私はNHKの新米記者でしたが、被災現場に入ったときの驚きは忘れられません。

 見渡すかぎり、すべてが被災している状況で、何から取材を始めたらよいのか分からず、途方に暮れた覚えがあります。

 そして、目の前にいる方から、すべての被災者に話を聞いていこうと、一人ひとりに近づいて行った覚えがあります。

 そのときに感じたのは、多くの被災者が困っているのに、法律や制度の不備で救えないこと。

 そんな法律に何の意味があるのだろうかと疑念を持ち、それが、政治家を志す原点になったと言えます。

《能登半島地震への支援を》

 私は、NHK時代、石川県にも3年勤務したことがあり、ことし元日に発生した「能登半島地震」の被災状況を見ながら胸が痛くなるとともに、29年前と重なるところも多く感じました。

 神戸では、灯篭を並べて「ともに」という文字が描かれました。「能登半島地震」からの復興に向け、共に歩む決意を述べたものです。

 兵庫は、震災を乗り越え、復旧・復興してきた経験・教訓があり、兵庫県だからこそできる支援ができると思います。

《安心安全な社会を》

 これからも、すべての人にとって、安心で安全な社会を作っていく、政治の大きな役目であることを忘れず、取り組んでいきたいと思います。

 きょうは、一日、被災者に想いを馳せながら、静かに過ごしたいと思います。

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