【阪神・淡路大震災28年】

 きょう1月17日は、6400人余りが亡くなった『阪神・淡路大震災』から28年になります。

 兵庫県民にとっては、決して忘れることのできない日です。

 神戸市では「1.17のつどい」が行われ、正午に鐘が鳴らされ、参列者全員で黙とうをささげました。

 そして、ひとり一人、白いカーネーションを水面に浮かべて献花していき、哀悼の意を捧げました。

 《政治家としての原点》​   

 当時、私はNHKの新米記者でしたが、被災現場に入ったときの驚きは忘れられません。

 見渡すかぎり、すべてが被災している状況で、何から取材を始めたらよいのか分からず、途方に暮れた覚えがあります。

 被災者の声に耳を傾けながら、一つひとつ記事にしていきました。 そのときの「被災者を救いたい」という思いが、いまの政治家の原点にもなっています。

《復興したが課題も》

 震災からの復興は大分進んできたと思います。

 でも、被災者の生活再建をはじめ、街の活力の低下や、震災の風化など、解決できていない課題もたくさんあります。

 神戸・中央区の公園で、竹と紙の灯籠で描かれたのは、「1.17」の日付と「むすぶ」という文字。

 いまは、誰もが被災者になる可能性があるなか、▽大きな災害を経験した場所や、▽そこで生きる人々と「むすぶ」ことで、得られた知恵や教訓を伝えていくという願いが込められています。

《安心安全な社会を》

 すべての人にとって、安心で安全な社会を作っていく、政治の大きな役目であることを忘れず、取り組んでいきたいと思います。

 きょうは、被災者に想いを馳せながら、静かに過ごしたいと思いま

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