【菅総理に質問!】
おととい(4日)、参議院予算委員会で質問に立ちました。
ことし初めてのTV入り質問で、時間はおよそ50分。
聞きたいテーマはいろいろあって絞り込むのが大変でしたが、▽新型コロナ、▽孤独・孤立対策、▽保育士の賃金、▽2050年カーボンニュートラルの4テーマに絞りました。
《宣言延長の妥当性》
まず、新型コロナ。
前日(3日)に総理が表明した、首都圏(4都県)の『緊急事態宣言』延長の妥当性について、政府の分科会の尾身茂(おみ・しげる)会長に尋ねました。
尾身会長は「首都圏は人口密度が高く、人の流れも多いため、リバウンドが起こる可能性が高く、延長は正しい選択」との答弁を得ました。
《孤独・孤立問題》
続いて、「コロナ禍で深刻な問題になっている」として、政府が立ち上げた『孤独・孤立対策担当室』。
私は「社会的に注目されると、急いで設置するものの、その後は腰が据わっていない」と指摘。
おととし、同じように社会問題になった「就職氷河期世代」も対策室を立ち上げたものの、まったく連携が取れていないことを明らかにし、「共通する施策という認識はあるのか?」とただしました。
そのうえで「ぜひ連携すべき。救ってもらえるのではと期待している人たちが多くいることを忘れないで欲しい」と訴えました。
この質疑は、翌日の朝日新聞で大きく取り上げられました。
《保育士の賃金》
そして、今回の質疑でいちばん力を入れたのが保育士の賃金の問題。
保育士には、2013年度から「処遇加算制度」が導入されているのに、なぜ、一向に賃金が上がらないのか?
これは、国などから出ている補助で、「人件費」用のお金が、きちんと人件費に充てられていないからです。
私は、この額を全国各地域ごとにきちんと公表するよう、以前から内閣府に求めていたのですが、とうとう、新年度(4月)から公表することになりました。
その効果について、坂本担当大臣に聞いたところ、「各地の保育士がもらえる賃金の参考指標になる」と答弁。
この“見える化”は、保育士の賃金改善に向けて、大きな一歩となります。
この質疑も記事になりました。
⇒ https://toyokeizai.net/articles/-/415046
《原子力の長期的な位置づけを!》
最後は、政府が取り組む、2050年までの温暖化ガスの葉逸出実質ゼロ(カーボンニュートラル)。
温暖化ガスの9割がエネルギー起源のCO2なので、どのエネルギーを使うかで決まり、今後のエネルギー構成比をどうするかにかかっています。
エネルギーには、▽石炭火力や、▽再生可能エネルギーなど、いろいろありますが、中でも、原子力がいちばん難しい課題になっています。
わたしは「日本のエネルギー政策が力強いものとなっていないのは、原子力をどうするのか、長期的な位置づけをはっきりさせていないから」と指摘。
そのうえで「再稼働はじめ、使用済燃料の再処理、放射性廃棄物の最終処分、新型炉の開発など、包括的に安全性やコストなど、国論を統一できるような作業をすべき」と訴えました。
総理は「この秋までに、原子力の長期的な位置づけをはっきりさせたい」と述べました。
大変難しい作業ですが、期待したいと思います。