【本社機能の移転~パソナ・南部代表に聞く~】

 去年秋、総合人材サービス『パソナグループ』による、淡路島への本社機能の移転計画が大きなニュースになりました。

 計画は「3年後(2024年)の5月までに社員1200人が淡路島に移住する」というもので、コロナ禍のなか、東京一極集中を是正する試みとして注目を集めています。

 ほかにも、パソナは、淡路島の魅力を高めるため、「リゾート施設」や「テーマパーク」なども手がけていて、兵庫1区の一谷勇一郎・支部長と共に視察に行きました。

《海に面したオフィス》

 まず、1200人もの社員が移住するとなると、オフィスや住居はどうするのか?通信なども含め、さまざまなインフラが必要になります。

 住居は「寮を建設したりする」とのことですが、仕事場は、1か所ではなくて、「サテライトオフィス」的に、島内に既にある場所を活用するということです。

 そこで、現在、南部靖之・代表が使っているオフィス行ってみると、何と、海沿いにある2階建ての建物。

 1階は「日本の夕陽100選」にも選ばれたオープンデッキのあるお店で、2階部分を社員10人ほどで使っているということです(写真)。

 沈みゆく夕陽を眺めながら仕事ができるとは、羨ましい…。

《閉校の校舎をレストランに》

 また、パソナは、島内で「リゾート施設」や「テーマパーク」なども手がけていて、そのうちの一つ、閉校になった小学校を改装したレストランを訪ねました(写真)。

 外観を見ると、小学校の面影が残っていますが、中に入ると、校舎をうまく利用してお洒落なお店に変身しています。

 閉校した校舎の再利用は、全国的に進んでいますが、企業のバックオフィスなどが多く、レストランへの活用は珍しいと思います。

《就農支援も》

 そもそも、パソナと淡路島の縁は、2008年、島内の人たちの就農を支援する農場「パソナチャレンジファーム」の開設がきっかけ。

 ここで作られたニンジンや玉ねぎなどは、先ほどのレストランなどで使われていて、”島内の地産地消”を目指しているということです。

《「心の黒字を目指して」》

 視察のあと、南部代表にお会いし、話を伺いました(写真)。

 南部代表によると、移転は以前から考えていて、コロナで決断に至ったということです。

 そのうえで、「リモートでも仕事ができることが分かり、社員の幸せや豊かな人生を考えた」と述べ、「ワークライフバランスで、いかに豊かな人生を送るか。『心の黒字』が大切な時代で、深みのある人間が日本の将来を作る」とも言われました。

 一言ひとことが大切な言葉で、一谷支部長と共に、聞き逃さないようにしっかりと聞きました。

 視察の様子や、南部代表へのインタビューは、YouTube『片山大介のなるほど政治リポート!』で紹介予定で、いま、編集作業を行っています。

 とっておきの話ばかりなので、楽しみにお待ちください!