【2つの委員会で質問】
兵庫はじめ関西2府1県で、きのう(21日)「緊急事態宣言」が解除され、週明け(25日)には、東京などの残る地域も解除される可能性が出てきました。
新型コロナ対策は新しい段階に入りますが、今週は、2つの委員会で登壇し、政府のコロナ対策をただしました。
【予算委・尾身茂委員長に質問】
まず、20日(水)は予算委員会。
政府の諮問委員会の尾身茂(おみ・しげる)会長ら専門家3人への質疑が行われました。
《判断の見える化を!》
兵庫はじめ、各県で宣言が解除されましたが、次の流行にも備えなければいけません。
でも、ようやく緩めた行動規制を、再び、国民に求めることは、最初に宣言を出したとき以上にハードル(難しさ)が上がります。
なので、国民が状況を正しく認識し、政府の方針を理解できるようにすることが必要。
大阪で会議をオープン化し、▽戦略の明確化と▽判断の見える化を実践している例を挙げ、政府の専門家会議にもオープン化を求めました。
そうしたら、専門家会議の脇田隆字(わきた・たかじ)座長は「検討したい」旨を述べました。
どう変わるのか注目していきたいと思います。
《緩和・共生政策への転換は?》
一方、宣言が解除されても、感染リスクは当分消えず、経済活動を段階的に再開しつつも、経済支援を継続すして進める必要があります。
ただ、いずれかの時点で「密集」の制限を緩和していく必要が出てくると思っています。
解除しても、今のままでは、サービス業など困窮する業種の事業者が事業継続をあきらめてしまうからです。
でも、これに対して、尾身会長からは難しさを指摘されました。
【環境委・家庭ゴミに潜む感染リスク】
翌21日(木)は、環境委員会で、小泉進次郎(こいずみ・しんじろう)環境相と対峙。
家庭ゴミに潜む感染リスクについて取り上げました。
YouTubeチャンネル
『元NHK記者 片山大介のなるほど政治リポート』
⇒ https://bit.ly/2ZtPpE4
《「感染性廃棄物」扱いにならない?》
感染者のうち、軽症や無症状の人は、現在、「宿泊施設での療養」となっていますが、自宅療養者も多くいます(今月13日時点で645人)。
医療機関で感染者が使ったマスク等は「感染性廃棄物」として専門業者が処理していますが、自宅療養者が使ったマスク等は、一般家庭ゴミとして処理されているのをご存じですか?
環境省によると、「『感染性廃棄物』扱いになるかどうかは、ゴミが出た場所で決まる」ということなんです!
そのうえで、家庭ゴミの取り扱いを(住民、ゴミ処理業者ともに)慎重に求めるチラシを作っています。
チラシ ⇒ https://bit.ly/2WVHqhn
このチラシを「自治体を通じて全国の自治会などに配っている」と言いますが、見たことがありません。
よくよく聞いたら、「今月になってから」ということで、遅いんです!
《ガイドラインは10年前の「新型インフル」用》
さらに、ガイドラインは、10年ほど前、「新型インフルエンザ」対策用に作られたもの。
当然、新型コロナは想定されておらず、環境省は、急きょ、都道府県向けのQ&Aを作って、配付しているということです。
これから第2波、第3波に備え、新型インフルとは違う対応も求められているので、早急にガイドラインの見直しが必要です。
その点を尋ねたら「必要に応じて見直しも含めて追加的な対応を検討したい」との答弁。
歯切れが悪く、本当にやるのか分かりません。
「ゴミは、国民皆に関わってくる課題なので、ぜひ実施していただきたい」
小泉環境相にそう求めました。