【政治への関心は?】

 兵庫・加古川市(かこがわ)の『兵庫大学』を訪れ、学生と懇談しました。

  
 3年前から「18歳選挙権」が導入されましたが、ことし7月の参院選では、18歳と19歳の投票率は30%あまり。
     
 投票率の低さは大きな課題で、懇談の機会をいただいたので、「ぜひその理由を聞いてみたい」と出かけていきました。
          
     
《投票に行かない理由》
     
 学生に尋ねてみると、主な理由は以下の通り。
             
 『政治が身近に感じられない』
 『選挙で何が争点になっているのか分からない』
 『候補者を知らず、何を訴えているのかも分からない』
 『選挙に行っても何も変わらない』
             
 その結果、「わざわざ投票所まで行く気にならない」ということです。
               
 学生の言うことは、それなりに説得力があり、日本の政治が抱えている課題を表しているように思いました。 
          
   
《その要因は4つ》
          
 私からは「主に4つの要因がある」と説明。
      
 ●政党や議員の説明が有権者に届いていない。
 ●選挙で公約(約束)したことを実行していない。
 ●マスコミは政策の比較や分析をしたニュースを放送しない。 
 ●有権者もわざわざ情報を取りに行こうとしない。
         
 そのうえで「それぞれの立場で直していく必要がある」と述べました。
     
    
《素直な問題意識は大切》
         
 でも、学生たちの社会に対する問題意識はあります。
    
 例えば、
 「なぜ、ムダなことに使われるお金をなくせないのか?」
 「そうしたお金を、なぜ、福祉など皆が必要としていることに回せないのか」など。
    
 実に本質的な質問です…。
               
 学生たちの問題意識に感心しつつ、それがすぐにできない政治の難しさも含めて、丁寧に答えました。
        
 そして、最後に「これからも、新聞などニュースに触れながら、社会のできごとに問題意識を持ち続けて欲しい」と述べました。