【霞が関の『働き方改革』を考える】
去年3月、党派を超えて設立された『ママパパ議員連盟』。
子育てを巡る課題の解決に向けて政策提言を行うことなどを目的としていて、私は、幹事長代理を務めています。
そのママパパ議連で、いま、議論されているのが、霞が関(省庁)で働くママパパ(役人)たちの『働き方改革』。
《霞が関の超過勤務は》
ご存じかもしれませんが、霞が関で働く役人の超過勤務は、もの凄いことになっています。
働き方改革で、時間外労働の月あたりの上限100時間とされていますが、軽く超えていると思います。
なので、主な省庁はこう呼ばれています。
厚生労働省 ⇒ “強制労働”省
経済産業省 ⇒ 経済“残業”省
《国会対応が原因》
なぜか?
いちばんの要因は、国会対応があるからなんです。
国会では、委員会などで質問する際、議員は、前日までに、政府(役所)に対して質問通告をすることになっています。
役人は、その通告の中身を見て、大臣の答弁を用意しますが、▽通告を前日夜に出したり、▽通告の中身が曖昧で、分かりづらかったりすることが、よくあります。
そうなると、役人は、徹夜になりながら、あらゆる質問を想定して、答弁を作ることになります。
国会議論の本質とは関係ないところで大変な作業を強いられ、これが過労につながる要因になっています。
《党派を超えて改善を》
ママパパ議連では、こうした悪習をなくしていこうと、役人へのアンケートを行いました。
役人は、政治家に対して強く言うこともできないので、アンケートは匿名で行い、その結果、さまざまな要望をいただきました。
例えば、▽質問通告の締め切り時間を決めたり、▽通告内容について問い合わせを可能にしたりすることなど…。
ママパパ議連では、その内容を、各党に持ち帰って、できることから改善していくことを申し合わせました。
写真は、ママパパ議連の事務局長、伊藤孝恵(いとう・たかえ)参議院議員と。
《維新は前日正午を締切に》
そんななか、維新は、ママパパ議連の話し合いとは別に率先して動いています。
先日は、自主的に、質問通告の締切を『開催日前日の正午まで』とすることを決めました。
写真は、その質問通告の見本です。
そして、質問通告の内容も、党のFBやツイッターなどで公開していくことも決めました。
維新では、議会改革を党の方針に掲げていて、できることからどんどん取り入れていく考えです。
私も、来週、環境委員会が予定されていて、積極的に公開することにしています。